ドノヴァンの脳髄
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ドノヴァンの脳髄(ドノヴァンののうずい、原題 Donovan's Brain)は、1943年のアメリカ合衆国のSF作家カート・シオドマクによるSF小説。マッドサイエンティスト、頭部移植を扱ったSFの古典。
パルプ・マガジン「ブラックマスク」の1942年9月号から11月号に3回に渡り連載され、1943年にALFRED-A-KNOPF社から単行本として刊行された[1]。
続編に『ハウザーの記憶 (Hauser's Memory)』、『Gabriel's Body[2]』(1991年、未訳)がある。
1944年と1948年にラジオドラマ化され、また「The Lady and the Monster」 (1944年)、「ドノヴァンの脳髄」(原題:Donovan's Brain 、別題に「死んだ男の脳」、1953年)、「The Brain」 (1962年)の三度にわたり映画化されている。
本作「ドノヴァンの脳髄」の初出は1942年だがホラー専門パルプ・マガジン『ウィアード・テイルズ』誌の歴史や掲載作品の解説書「ウィアード・テールズ 別巻」(那智史郎・編、国書刊行会、1988年)によれば、いわゆる「生きている脳髄」テーマの先駆的作品として下記のような作品がある。
- 「The Brain in the Jar」 (N・E・ハマーストロム&R・F・シーライト) ウイアード・テイルズ 1924年11月号
- 「The Talking Brain」 (M・H・ハスタ) アメージング・ストーリーズ 1926年8月号
- 「The head」(ジョー・クライアー) アメージング・ストーリーズ 1928年8月号
- 「The Etarnal Professors」 (ディヴィット・H・ケラー) アメージング・ストーリーズ 1929年8月号