サマセット・ハウス
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この項目では、ストランドにあるサマセット・ハウスについて説明しています。かつてパーク・レーン沿いにあったサマセット・ハウスについては「サマセット・ハウス (パーク・レーン)」をご覧ください。 |
サマセット・ハウス(英語:Somerset House)は、イギリス・ロンドンのテムズ川を望むストランド地区 [注 1] 南側にある大規模な建物である。中央部は新古典主義建築で、1776年から1796年の建築家ウィリアム・チェンバーズによるジョージアン様式の大規模な建築プロジェクトであった。その後南北に古典主義的なヴィクトリアン・ウィングを増築。もともと同名の建物がこの地に建てられたのは当時より200年以上前のことであった。
現在はさまざまな政府関連機関、芸術・教育関連機関が入っており、ロンドン大学付属のコートールド・ギャラリー等がその代表的な例である。また中庭は冬季、アイススケートのリンクになり、ロンドンの冬の風物詩になっている。近隣の180 The Strand と共にロンドン・コレクションの会場にも用いられた。
1836年から1970年まで、戸籍本署 (General Register Office for England and Wales) が置かれており、イングランドとウェールズにおける出生・婚姻・死亡に関する書類が管理されていた。また1859年から1998年には遺言検認裁判所 (Court of Probate) が置かれていた。このため、アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズなど、ミステリ作品等に登場することがある。