イギリス単位
ウィキペディア フリーな encyclopedia
この項目では、イギリスで1826年まで使われていた歴史的な単位系について説明しています。現在イギリスで使用されている非メートル法の単位系については「帝国単位」を、現在アメリカ合衆国で使用されている非メートル法の単位系については「米国慣用単位」を、現在イギリスとアメリカ合衆国で使用されている非メートル法の単位系の概要については「ヤード・ポンド法」をご覧ください。 |
イギリス単位(English units)は、イギリスで1826年まで使用された歴史的な単位系である。1826年に現行の帝国単位に置き換えられた。また、アメリカ合衆国の米国慣用単位もイギリス単位から発展したものである。イギリス単位は、アングロ・サクソンの単位と古代ローマの単位(英語版)が組み合わさって進化してきたものである。時代や場所、また用途によって、様々な単位が使用されてきた。
イギリス単位を構成する2つの主要な単位系は、ヘンリー7世によって再確認され1495年から1587年まで有効であったウィンチェスター単位(英語版)(Winchester Units)と、エリザベス1世によって最初に定義され1588年から1825年まで有効であった財務省標準(英語版)(Exchequer Standards)である[1][2]。
イギリス単位は、1824年に公布され1826年1月1日に発効した度量衡法(英語版)により、帝国単位に置き換えられた。全てではないが多くの単位の名称は残されており、多くの単位が再定義されている。
English unitsという名称は、イギリスで使用されている帝国単位や、イギリス単位のいくつかの単位名を保持しているが多少異なる定義を持つ米国慣用単位を表すのに間違って使用されることがあり、曖昧である[3]。イギリスでは、自国で用いられている非メートル法の単位系を指すのにimperial units(帝国単位)やimperial measurements(帝国計量)の語が用いられる。これは、大英帝国と英連邦で標準として使用されていたためである。