アタナギルド (ヘルメネギルドの子)
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アタナギルド(Athanagild, 580年から582年 - ?)は、西ゴート王国の王族。ヘルメネギルドとその妃イングンデの一人息子で夫妻の唯一の子女。同名の西ゴート王アタナギルドは曾祖父にあたる(母イングンデがアタナギルドの次女ブルンヒルドの長女)。ブルンヒルドの夫で母方の祖父はメロヴィング朝フランク王国の分王国アウストラシアの王シギベルト1世。そのため、フランク王族の血筋でもある。また一説に、父方の祖母テオドシアの血筋を辿れば、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスに辿り着くとされる。その生涯は主に幼少期しか断片的に明らかになっていないが、西ゴート王国とフランク王国のハーフという血筋故に、当時の地中海諸国を渦巻いていた政治的思惑や宗教的対立に翻弄された、悲運かつ悲劇の王族だった。