RAFメンウィズヒル
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RAFメンウィズヒルまたは英空軍メンウィズヒル局は、イングランド、ノース・ヨークシャー州の街ハロゲイトの近くに置かれたイギリスとアメリカ合衆国が共同で運用するシギントサイトであり、名目的にはイギリス空軍サイトである [1]。
RAFメンウィズヒル | |
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RAF Menwith Hill | |
Part of アメリカ空軍 空軍情報・監視・偵察局 (AFISR) | |
ハロゲイト, ノース・ヨークシャー近く England | |
座標 | 北緯54.008度 西経1.69度 / 54.008; -1.69 |
種類 | イギリス空軍施設 |
施設情報 | |
所有者 | イギリス国防省 |
運営者 | イギリス空軍 アメリカ空軍 |
歴史 | |
建設 | 1954年 (1954) |
使用期間 | 1958–現在 |
使用戦争 | 冷戦 |
駐屯情報 | |
駐屯部隊 | 第451情報中隊 |
このサイトは広範囲の衛星地球局を保有する、世界最大の電子監視局であると言われており [2]、 エシュロンシステムの構成要素ではないかとも言われている[3]。 また、アメリカ国家安全保障局 (National Security Agency:NSA)の委任を受けてアメリカ国家偵察局 (National Reconnaissance Office:NRO)が運用している多数のスパイ衛星の運用局(地球局)としても機能しており、これにより取得された情報の分析も行っている [4]。 この他に、弾道ミサイル早期警戒サイトとしての機能も持っていると言われている。
このサイトはイギリス国防省 (MoD)が保有する軍事サイトであるが、1951年北大西洋条約機構(NATO) 地位協定(Status of Forces Agreement:SOFA)およびその他の米国と英国間の非開示協定に基づいて、アメリカ国防総省 (DoD)も利用可能になっている。英国政府(HMG)は、このサイトを保有し、その利用法およびその施設についての管理権限を留保しているという名目上の権限を認められているが、サイトの実際の管理は米国政府当局が責任を負っている[1]。要員は、約400名が英国政府通信本部 (Government Communications Headquarters:GCHQ)から派遣されており、この他にアメリカ空軍 (USAF) とNSAから要員が派遣されている [5]。 2014年に、技術の進歩に起因する業務の合理化の一環として、米国からの要員は縮小された [6]。 非常に特徴的な白いレドームに格納されたアンテナ群は、周辺地域では「ゴルフボール」と呼ばれている。