Epic Games対Apple訴訟
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Epic Games対Apple訴訟(エピックゲームズたいアップルそしょう)は、2020年8月にアメリカ合衆国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所(英語版)でAppleに対してEpic Gamesが提起したApp StoreにおけるAppleの慣行に関連した訴訟問題。
Epic Gamesの創業者兼CEOであるティム・スウィーニーはこれまで、App Storeで購入するたびにAppleが徴収する30パーセントの手数料(レベニューシェア)に異議を唱え[1]、同社が開発・配信しているゲームアプリ『フォートナイト』において、徴収される手数料を回避するか、少なくしてもらおうと考えていた。2020年8月13日(現地時間[注 1])、Epic Gamesは『フォートナイト』にApp Storeの支払い方法を迂回できるようにする独自の決済システム「Epic direct payment」を導入した[2][3][4]。それを受け、Appleは導入されたシステムが規約違反であるとして、ゲームをApp Storeから削除。同日、Epic Gamesが訴訟を起こした[2][3][4][5][6]。結果、2021年9月10日、担当判事は、手数料は適正であると判断しEpic GamesにAppleへおよそ360万ドル支払いを命じた一方、外部決済オプションを許可するようAppleへ命じた[7][8]。
また、Android向けのゲームにも同じ決済システムを実装したため、App Storeにおけるゲームの削除から数時間後、同様の理由でGoogle Play ストアからもゲームが削除された。これを受けEpic Gamesは、Googleに対しても訴訟を起こした( § Epic Games対Google訴訟)[5][6]。