1988年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第85回優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1988年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第85回ワールドシリーズ(だい85かいワールドシリーズ、85th World Series)は、10月15日から20日にかけて計5試合が開催された。その結果、ロサンゼルス・ドジャース(ナショナルリーグ)がオークランド・アスレチックス(アメリカンリーグ)を4勝1敗で下し、7年ぶり6回目の優勝を果たした。
概要
1988年のワールドシリーズ | |||||||
シリーズ優勝記念にホワイトハウスを表敬訪問し、当時のアメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンにユニフォームを贈呈するドジャースの選手たち | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月15日–20日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:25万9984人 1試合平均:05万1997人 | ||||||
MVP | オーレル・ハーシュハイザー(LAD) | ||||||
ALCS | OAK 4–0 BOS | ||||||
NLCS | LAD 4–3 NYM | ||||||
殿堂表彰者 | トミー・ラソーダ(LAD監督) トニー・ラルーサ(OAK監督) デニス・エカーズリー(OAK投手) ダグ・ハーヴェイ(審判員) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ロサンゼルス・ドジャース(LAD) | |||||||
シリーズ出場 | 07年ぶり18回目 | ||||||
GM | フレッド・クレア | ||||||
監督 | トミー・ラソーダ | ||||||
シーズン成績 | 094勝67敗・勝率.584 NL西地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり10万8664.88ドル[1] | ||||||
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オークランド・アスレチックス(OAK) | |||||||
シリーズ出場 | 14年ぶり12回目 | ||||||
GM | サンディ・アルダーソン | ||||||
監督 | トニー・ラルーサ | ||||||
シーズン成績 | 104勝58敗・勝率.642 AL西地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり08万6220.89ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | NBC | ||||||
実況 | ビン・スカリー | ||||||
解説 | ジョー・ガラジオーラ・シニア | ||||||
平均視聴率 | 23.9%(前年比0.1ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両チームの対戦は、1974年以来14年ぶり2回目。ドジャースの外野手カーク・ギブソンは、両脚の故障により試合出場どころか普通に歩くこともままならない状況だったものの[3]、第1戦の1点を追う9回裏に代打で登場すると逆転サヨナラ2点本塁打を放ち、足をひきずりながらベースを一周した。この場面は、
- ESPN.comのワールドシリーズ名場面読者投票で、総投票数900超のうち154票を獲得し1位(2001年)[4]
- 『ニューヨーク・タイムズ』のデーブ・アンダーソンによる「ワールドシリーズ名場面トップ10」第10位(2003年)[5]
- 『タイム』選定「ワールドシリーズ名場面トップ10」のひとつに選出(2014年)[6]
- FOXスポーツの「ワールドシリーズ名場面トップ15」第3位(2016年)[7]
- 『スポーツ・イラストレイテッド』選定「スポーツ名場面トップ100」第62位(2016年)[8]
というように、複数のメディアによってシリーズ史に残る劇的な場面と評価されている。シリーズMVPには、第2戦と第5戦の2度の先発登板でいずれも完投勝利を挙げ、2勝0敗・防御率1.00という成績を残したドジャースのオーレル・ハーシュハイザーが選出された。