1977年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第74回優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1977年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第74回ワールドシリーズ(だい74かいワールドシリーズ、74th World Series)は、10月11日から18日にかけて計6試合が開催された。その結果、ニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)がロサンゼルス・ドジャース(ナショナルリーグ)を4勝2敗で下し、15年ぶり21回目の優勝を果たした。
概要
1977年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月11日–18日 | ||||||
観客動員 | 6試合合計:33万7708人 1試合平均:05万6285人 | ||||||
MVP | レジー・ジャクソン(NYY) | ||||||
ALCS | NYY 3–2 KC | ||||||
NLCS | LAD 3–1 PHI | ||||||
殿堂表彰者 | ヨギ・ベラ(NYYコーチ[注 1]) ボビー・コックス(NYYコーチ) キャットフィッシュ・ハンター(NYY投手) レジー・ジャクソン(NYY外野手) トミー・ラソーダ(LAD監督) ドン・サットン(LAD投手) ネスター・チャイラク(審判員) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ニューヨーク・ヤンキース(NYY) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続31回目 | ||||||
GM | ゲイブ・ポール | ||||||
監督 | ビリー・マーチン | ||||||
シーズン成績 | 100勝62敗・勝率.617 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり2万7758.03ドル[1] | ||||||
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ロサンゼルス・ドジャース(LAD) | |||||||
シリーズ出場 | 3年ぶり15回目 | ||||||
GM | アル・キャンパニス | ||||||
監督 | トミー・ラソーダ | ||||||
シーズン成績 | 098勝64敗・勝率.605 NL西地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり2万0899.03ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | ABC | ||||||
実況 | キース・ジャクソン | ||||||
解説 | ハワード・コーセル トム・シーバー(CIN) | ||||||
平均視聴率 | 29.8%(前年比2.3ポイント上昇)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両チームの対戦は、1963年以来14年ぶり9度目。MLBでは前年シーズン終了後、フリーエージェント(FA)制度が導入された。ヤンキースは前年のシリーズで敗退後、その対戦相手シンシナティ・レッズから投手のドン・ガレットを、そしてボルチモア・オリオールズからは外野手のレジー・ジャクソンをFAで獲得した。今シリーズではジャクソンが6試合で打率.450・5本塁打・8打点・OPS 1.792という成績を残し、シリーズMVPをオークランド・アスレチックス時代の1973年以来4年ぶりに受賞した。1シリーズ5本塁打および25塁打はいずれも当時のシリーズ新記録であり[3]、また第6戦での1試合3本塁打はシリーズ史上、ベーブ・ルースが1926年・1928年の2度達成して以来49年ぶり2人目・3度目である[4]。
ワールドシリーズでは前年から指名打者(DH)制度が導入され、1985年までの10年間は、偶数年は全試合で採用、奇数年は全試合で不採用とされていた[5]。したがって今シリーズでは、DH制は採用されていない。