道徳主義
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道徳主義(どうとくしゅぎ、英: moralism)は19世紀に生まれた哲学であり、社会に一定の道徳を浸透させることを目指すものである。
通常は伝統的な行動を指すが、「正義・自由・平等」という概念も含んでいる[1]。 また、家族単位や性などの個人的な問題、そして禁酒運動のように公共領域に持ち込まれる問題などを通じて北米や英国の文化に大きな影響を与えている[2]。
この言葉は、「道徳的な判断を過度に重視する」や「判断が寛容でない」といった態度を貶める意味で使われている[3]。道徳主義者は公然と道徳的判断を行い、それに適う資格があると思い込んでおり、裁きたがりという特徴がある[4]。また、その道徳的判断の背後には自分が道徳的に清廉潔癖であるという意識があり、他人に下した批判を自分自身には当てはめない[4]。