臓器提供
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臓器提供(ぞうきていきょう、英語: Organ donation)とは、生前の本人の意志または死後に家族の承諾を得て、合法的にその人の臓器を摘出して別の人へ移植できるようにする一連の手続きの事である。一般に臓器提供する側を「ドナー」、臓器移植される側を「レシピエント」と呼ぶ。日本では、脳死後あるいは心臓が停止した死後であれば、15歳未満の人でも臓器提供が可能である[1]。
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研究を目的とする臓器提供もあるが、一般的には、健康で移植可能な臓器や組織を他の人に移植するために提供がなされる[2][3]。
一般的な移植には、腎臓、心臓、肝臓、膵臓、腸、肺、骨、骨髄、皮膚、角膜などが含まれる[2]。腎臓や肝臓の一部、膵臓の一部、肺の一部、腸の一部など、一部の臓器や組織は生体ドナー(存命中の人物)から提供可能であるが[4]、大半の提供はドナーが死亡した後に行なわれる[2]。
2017年で、スペインは100万人あたり46.9件とドナー率が世界で最も高く、次いでポルトガル(同34.0)、ベルギー(同33.6)、クロアチア(同33.0)、アメリカ合衆国(同32.0)となっている[5]。同年の日本におけるドナー率は100万人あたり0.9件である[5]。
2019年2月2日時点で、アメリカでは120,000人が救命臓器移植を待っており、そのうち74,897人がドナーを待ち望む能動的候補者である[6]。臓器提供という考え方には肯定的であるものの、臓器提供を待ち望む人達と比較してドナー登録者の数には世界規模で大きな隔たりがある[7]。