第一次世界大戦の犠牲者
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第一次世界大戦の犠牲者(だいいちじせかいたいせんのぎせいしゃ)は、戦闘員および民間人の犠牲者の総計として約3700万人が記録されている。第一次世界大戦の二大陣営である連合国(協商国)および中央同盟国(同盟国)を合わせた犠牲者数は、戦死者1600万人、戦傷者2,000万人以上を記録しており、これは人類の歴史上、最も犠牲者数が多い戦争の1つと位置付けられている。
上記の数値には約1,000万人の軍属と約700万人の民間人犠牲者が含まれている。第一次世界大戦の対立陣営の1つである連合国では約600万人の軍人が犠牲となり、同盟国では約400万人の軍人が犠牲となった。また、少なくとも戦争を起因とする疾病によって亡くなった者(戦病死者)は200万人、行方不明者は600万人とされている。
第一次世界大戦の戦死者の約3分の2は戦闘中に亡くなっており、19世紀に行われた戦争における大部分の戦死者の死因が病死(戦病死)であったことからその死因が大きく異なっている。医療技術の発達があったものの、犠牲者の全体の3分の1はスペインかぜなどの疾病が死因であった。