空飛ぶ豚
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空飛ぶ豚(そらとぶぶた)は英語では、現実にはまったくありえないことを示す修辞技法(アデュナトン)の慣用句である。
「飛べる豚」"pigs fly"、「豚が飛ぶ時には」"when pigs fly" 、「豚に翼がある時には」 "when pigs have wings" 、などと使われ、ある事柄が不可能であることを意味するのに使われる[1]。
同様な意味をもつ慣用句には「地獄が凍ったときに」"when hell freezes over"とか「古ローマ暦のついたちまでに」"to the Greek calends,"とか「樽から猿が出てきたら」"and monkeys might fly out of my butt"などがある。
古いスコットランドの話から来ているといわれているが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の中にも現れている[2]。
- "Thinking again?" the Duchess asked, with another dig of her sharp little chin.
- "I've a right to think," said Alice sharply, for she was beginning to feel a little worried.
- "Just about as much right," said the Duchess, "as pigs have to fly...." (第9章)
1909年11月4日にイギリスのパイロット、ジョン・ムーア=ブラバゾンが「豚も飛べる」ことを証明するために、飛行機にくくりつけたバスケットに子豚をいれて飛行した。