現代の英雄
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『現代の英雄』(ロシア語 Герой нашего времени)は、帝政ロシアの詩人ミハイル・レールモントフが1840年に発表した中編小説。レールモントフの代表作であるのみならず、その端正な上質の文体は、近代ロシア文学においてロシア語文章語を本格的に確立した作品として、プーシキン後期の作品群と共に高く評価されている。
概要 現代の英雄 Герой нашего времени, 著者 ...
現代の英雄 Герой нашего времени | ||
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『現代の英雄』第一部(1840年) | ||
著者 |
ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ Михаил Юрьевич Лермонтов | |
発行日 | 1840年(単行本初版) | |
発行元 |
イリヤ・グラズノフ社(単行本初版) Типография Ильи Глазунова и Ко | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 帝政ロシア | |
言語 | ロシア語 | |
形態 | 文学作品 | |
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ツルゲーネフは、『現代の英雄』の文章の正確さと簡潔さに賛辞を惜しまなかった。また、チェーホフもトルストイも、『タマーニ』をロシア散文作品の最高傑作に数えている[1]。
また、主人公の「憎々しい」(ある意味では近代的な)人物像も[2]、緻密な主人公の心理描写も[3]、従来のロシア文学には見られなかった画期的なもので、後の作家にも多大な影響を与え続けた。