焼畑農業
ウィキペディア フリーな encyclopedia
焼畑農業 (やきはたのうぎょう、英: slash-and-burn)、または単に焼畑とは、森林や草地を開墾および整地する手段として火を放ち、焼け跡を農地として施肥を行わずに農作物を育て、地力が低下したら休耕して別の土地に移動することを繰り返す農業形態を指す[1][2]。 移動農業(shifting cultivation)の一種[3][4]。 営農上の労力が小さく、古くから行われていた原始的な農法の1つである。農地の休耕を要し、また施肥を行わないことから生産能力は低く、現代においては廃れており、地方で伝統文化としてわずかに行われている程度となっている[5][6][7]。
この項目では古典的な移動農業の1つとしての焼畑農業を扱う。作物残渣の処分の手段としての焼却に関しては野焼きを参照
日本で焼畑という場合は、先述の定義に該当しない、単なる営農上の一般廃棄物である藁や籾殻、剪定枝、雑草などの作物残渣を廃棄物として焼却処分する行為(野焼き(英: stubble burning))や、開発(農地確保)のために森林を焼き払うだけの行為を焼畑と表現するケースも多く、報道機関などでも混同されている[8][9][10][11]。
「ヘイズ (気象)」および「アマゾン熱帯雨林#環境破壊」も参照