弟子の足を洗うキリスト (ティントレット)
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『弟子の足を洗うキリスト』(でしのあしをあらうキリスト、伊: La lavanda dei piedi, 英: Christ Washing the Disciples' Feet)は、イタリアのルネサンス期ヴェネツィア派の巨匠ティントレットによる絵画である。画家が好んだ主題であり、知られているバージョンが少なくとも6点存在している。この場面はイエス・キリストが最後の晩餐の前に弟子たちの足を洗ったという『新約聖書』「ヨハネによる福音書」13章の一節に由来する。この一節を描くには様々なポーズや動きを示す多くの登場人物からなる複雑な図像が要求されるが、その多様性にあふれる挑戦的主題にティントレットは魅惑されたのである。絵画はヴェネツィアの様々な教会から委嘱されたが、6点の絵画のうち4点がイタリアから流失した。