小鳥のいる聖家族
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『小鳥のいる聖家族』(ことりのいるせいかぞく、西: Sagrada Familia del pajarito, 英: The Holy Family with a Little Bird)は、スペインのバロック絵画の巨匠バルトロメ・エステバン・ムリーリョが1650年ごろにキャンバス上に油彩で描いた絵画である。注文主は不明であるが、画家初期の代表作の1つとして知られている[1]。1744年に、フェリペ5世 (スペイン王) の妃で、ムリーリョの作品を愛好したエリザベッタ・ファルネーゼにより購入された[1][2]。1810年にナポレオン軍に没収されたが、1818年に返還され[1][2]、翌年から今日にいたるまでマドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。作品は、家庭、家族、そして労働を称揚しているが、対抗宗教改革時代の聖ヨセフ崇拝を反映して聖ヨセフが聖家族の主役としての役割を与えられている[2]。