大宰相府襲撃事件
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大宰相府襲撃事件 (だいさいしょうふしゅうげきじけん トルコ語: Bâb-ı Âli Baskını) は第一次バルカン戦争停戦中の1913年1月23日にオスマン帝国の首都イスタンブルで発生したクーデター。バルカン戦争の講和と領土の割譲を決定した政府に反対する統一と進歩委員会(以下「統一派」)の幹部イスマイル・エンヴェルが主導し、当時のオスマン帝国の政治の中枢であった大宰相府を襲撃した。この襲撃によって当時の陸軍大臣であったナーズム・パシャが殺害され、大宰相であったキャーミル・パシャが辞任に追い込まれた。この事件の後、オスマン帝国では統一派による主戦派政府が成立し、第一次バルカン戦争が再開した。