台3線
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台3線(たいさんせん)は、台北市から屏東県に至る台湾省道であり、「内山公路(ないさんこうろ)」と称される。今の台湾で三番目に長い省道である。台3線には台3甲、乙、丙の合計3支線がある。
台3線は奇数番号の他の省道と同様、南北に走る。台湾西部の各県・市の山間部や丘陵部の集落を結んでおり、特に客家の人々が暮らす集落(客家庄)を16か所通る[1]。
清代には、桃園市大渓区から台中市東勢区までの区間は、大陸から来た中国人(漢)の住む地域と台湾原住民(番)の住む地域の境界である、いわゆる「漢番交界線」をなしており、互いが衝突することを防ぐため、通行には許可が必要であった。桃園市龍潭区から台中市豊原区までの間は、日本統治時代の1933年に軍用道路として作られた「中豊公路」(中壢~龍潭~豊原)の一部をなす。嘉義県中埔郷澐水から台南市楠西区密枝までの間は、戦後に中華民国政府が作った「澐密戦備道路」と呼ばれる軍用道路である。21世紀の台3線は、山間部の農業や観光のための道路として重視されている。
蔡英文が中華民国総統となってからは、2017年より「ロマンチック台三線」(浪漫臺三線)という政策が進められている[2]。台3線沿線を文化・環境・産業の調和のとれた地域にして農業や観光業を盛んにすることを目的としており、自然歩道やバス路線の整備、客家集落の景観の保全、客家文化の振興、アートイベントの開催、茶畑の整備、台3線の自然や文化や食をテーマとする観光ルートの策定や広報、飲食業や観光業の雇用創出や起業奨励などの諸政策が行われている。