利用者:Omotecho/Hoxne Hoard
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ホクサン財宝(英: Hoxne Hoard [ˈhɒksən])[2]は、イギリスで発見された国内最大規模の財宝(英語)で、ブリタンニア後期(4世紀から5世紀)の金貨と銀貨が含まれる[3]。1992年、エリック・ローズという金属探知調査をする人物がイギリスのサフォーク州ホクスン村で発見、ローマ帝国内で流通したローマの金、銀、青銅の貨幣1万4865枚、銀器と金の宝飾品およそ200点が掘り出された[4]。この財宝の価値は宝物査定委員会(英語)の1993年の査定で175万ポンドとされた(2020年の評価額は約423万ポンド)[5]。発掘品はロンドンの大英博物館に保管され、最も重要な品といくつかを常設展示する。
ホクサン埋蔵金 | |
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Hoxne Hoard | |
埋蔵金が見つかった様子の復元。オークの木箱(復元)と金貨 | |
材質 | 金、銀、青銅、鉄、有機物 |
製作 | 4–5世紀 |
時代/文化 | ローマ帝国 |
発見 | 1992年11月16日、サフォーク州ホクスン |
所蔵 | ロンドン、大英博物館第49展示室[1] |
オークの木箱もしくは引き出し1点が発掘され、中から小さな木箱や袋、布の包みが見つかった。貴金属製品は主に種類ごとに分類して、それぞれに詰めてあった。発掘調査では、蝶番や鍵など箪笥の付属品や残骸が見つかった。硬貨は古いものは西暦407年にさかのぼり、時期はイギリスがローマの属州だった時代の終焉(英語)と一致する[6]。慎重に梱包された財宝の所有者も、地中に埋めた理由も不明ながら、非常に裕福な一家の所有物と考えられる。また大型の銀器や、宝飾品でも最もありふれたタイプが見つからなかったことから、富の一部に過ぎない可能性がある。
この埋蔵品のうち、貴重で重要な品には胴にまとう金製のチェーンや、高貴な女性像の形をして銀メッキを施した銅製胡椒入れ他のコショウ壺(ピペラトリア )などがある。これらの宝物は考古学的に特に貴重で、大部分は専門の考古学者が発掘して手付かずの状態が保たれた。この発見はまた、考古学者の側が金属探知機に懐疑的だった認識の改善に役立ち、さらに宝物の発見に関するイギリスの法律改正(英語版)を動かした[7]。