分離果()(英: schizocarp, schizocarpic fruit)[1][2][3]とは果実の1型であり、複数室をもつ1個の雌しべに由来し、これが複数の単位に縦に分かれる果実のことである(図1)。分かれる単位は、分果()(mericarp[注 1], coccus[注 2], fruitlet)[1][2][3]とよばれる。分果が裂開して種子を放出するものはフウロソウやアオギリなどに、分果が裂開しないものはカエデ、ヤエムグラ、ホトケノザなどに見られ、後者のみを分離果としていることもある。またセリ科に見られる分離果は、2個の分果が果軸の頂端からぶらさがっており、特に双懸果()(cremocarp)[1][2]ともよばれる。