乞食の少年
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『乞食の少年』(こじきのしょうねん、仏: Le Jeune Mendiant, 英: The Young Beggar)は、スペインのバロック絵画の巨匠バルトロメ・エステバン・ムリーリョが1645–1650年ごろにキャンバス上に油彩で制作した風俗画である。虱を取っている少年の姿から『虱を取る少年』(しらみをとるしょうねん、英: The Lice-Ridden Boy)としても知られている。ムリーリョは子供の描写に比類のない腕を発揮した[1]が、本作は画家が街頭の子供を描いた最初の作品である[1][2][3]。
概要 作者, 製作年 ...
フランス語: Le Jeune Mendiant 英語: The Young Beggar | |
作者 | バルトロメ・エステバン・ムリーリョ |
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製作年 | 1645–1650年ごろ |
種類 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 134 cm × 300 cm (53 in × 120 in) |
所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
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本作は17世紀のスペインの子供たちの貧困に影響を受けており、イタリア・バロック絵画の巨匠ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの様式に従っている[4]。孤児になった子供に焦点を当て、光と影の技法を補助的に用いており[5]、画家の最も人気のある作品の1つとしてみなされている。かつて、ルイ16世 (フランス王) の王室コレクションにあった[6]が、現在はパリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3][7][8]。