ヨーロッパの言語
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ヨーロッパの言語(ヨーロッパのげんご)は、大多数がインド・ヨーロッパ語族(印欧語)に属している。2018年現在、ヨーロッパの総人口は7億4,400万人となっているが、その中の約 94% がインド・ヨーロッパ語を母語としている。このインド・ヨーロッパ語のうち3大語族とされるのがロマンス諸語、ゲルマン語派およびスラブ語派で、これら言語話者の総人口は2億人に及ぶ。この数はヨーロッパ人口の90% に近い。また、ヨーロッパ圏内で話されるインド・ヨーロッパ諸語の中でも少数派となる語族には、ギリシャ語(約1,300万)、バルト語 (約700万)、アルバニア語 (約500万)、ケルト語 (約400万)、アルメニア語 (約400万) およびインド・アーリア語群 (ロマ語 約150万) がある。
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インド・ヨーロッパ諸語以外を母語とするヨーロッパ人は約4,500万人いるが、そのほとんどがウラル語族またはチュルク語族のいずれかに属する言語を話している。これ以外の少数派 (バスク語、セム語およびコーカサスの各種言語等) は、ヨーロッパ人口の1%に満たない。アフリカ言語やアジア言語といった言語話者がかなりの規模で移民として加わり総人口の約4%を占めているが、その中で話者人口が最大なのがアラビア語である。
なお現在、ロシア語、フランス語、イタリア語、ドイツ語および英語の5つの言語話者でヨーロッパ人口の5,000万人以上を占めている。この中で、ロシア語を母語とするヨーロッパ人の数が最大だが、英語については、第二言語または外国語として使用する2億人の話者を含めると、英語話者の総人口が最大になる。(「ヨーロッパにおける英語」を参照)