ユーゲント・シュティール
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この項目では、フランス・ベルギーのアール・ヌーヴォーに対応する言葉で、ドイツで刊行された美術雑誌『ユーゲント』に由来し、ドイツ圏の世紀末芸術の傾向を指す語について説明しています。広義のアール・ヌーヴォーと同じ意味の言葉でアーツ・アンド・クラフツ運動以降の世紀末美術、ガウディの建築など世紀末を中心とした各国の美術の傾向を総称する用語については「アール・ヌーヴォー」をご覧ください。 |
ユーゲント・シュティール (Jugendstil)またはユーゲントシュティール様式または青春様式 は、1896年に刊行された雑誌『ユーゲント』(Die Jugend) に代表されるドイツ語圏の世紀末美術の傾向を指す。ユーゲントは若さ、シュティールは様式を意味するドイツ語で、アール・ヌーヴォーと意を同じくし、「青春様式」と表記されることもある。19世紀末から20世紀の初頭にかけて展開し、絵画や彫刻のほかにも、建築、室内装飾、家具デザイン、織物、印刷物から文学・音楽などに取り入れられた。
アウグスト・エンデルらによって、この様式はベルリンやミュンヘンで広く人々の心を掴んだが、ヒトラーによって退廃芸術として弾圧された[1]。