モニター艦
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モニター艦(モニターかん[1]、Monitor)、あるいはモニター、モニトル[2][3]とは軍艦の一種で、比較的小型で低乾舷の船体に[注釈 1][注釈 2]、相対的に大口径の主砲を砲塔式に搭載した装甲艦を指す[6][注釈 3]。 広義の砲艦ともいえる[8][注釈 4]。 基本設計に着目した分類であるため、性能や用途は艦によって異なる。モニターの語は、最初期の例である南北戦争時のアメリカ合衆国(北軍)軍艦「モニター」[10]の艦名に由来する。
大きく分けると、沿岸や内水域での対艦戦闘を目的としたものと、対地攻撃を目的とした特殊艦艇に分類することができる。いずれも乾舷が低く航洋性能が乏しい傾向があり、移動砲台や浮き砲台的な性格を持つ点で共通する[注釈 5][注釈 6]。 用途に着目すると海防戦艦[13](海防艦)の一形態とも見ることができる[14][注釈 1][注釈 7]。 歴史的には回転砲塔艦(英語版) (Turret ship) から[16][注釈 8]、ブレストワーク・モニターと発展し[18]、前弩級戦艦への道を開いた。