メルキゼデク
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メルキゼデク(ヘブライ語: מלכי-צדק)とは旧約聖書の登場人物で、『創世記』(14:18)にて「いと高き神の祭司」、並びに「サレムの王」として紹介されている。『詩篇』(76:2)の記述などを根拠に、「サレム」は伝統的にエルサレムと同一視されている。元来はサレムの王であり司祭だったといわれ、アブラハムにカバラを伝授したとされる。
彼の名前はウガリットの文書に記されていたカナンの神ツェデクに由来しているのだが、この「ツェデク」は王の称号、あるいは異名として代々エルサレムの王に引き継がれていたと見られ、実際、『ヨシュア記』(10:1)にはアドニ・ツェデク (אדני-צדק) がエルサレムの王として登場している。