プリオサウルス類
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プリオサウルス類(プリオサウルスるい、プリオサウルス亜目、学名:Pliosauroidea )はジュラ紀の最初期から後期白亜紀の初めまで生息していた首長竜の絶滅群。大型の頭部とがっしりした歯の生えた上下顎を持ち「短頚型首長竜」として知られるワニ類のような首の短い形態を含むタラッソフォネア(英語版)が有名である。より原始的な非タラッソフォネアのプリオサウルス類は比較的長い首と小さい頭部を持つ。元来このグループにはプリオサウルス科(英語版)のみが含まれていたが、現在ではさらにいくつかの属や科が含まれ、どれだけの属・科が含まれるかやその詳細は用いられた分類方法により変化する。
概要 プリオサウルス類 Pliosauroidea, 地質時代 ...
プリオサウルス類 Pliosauroidea | |||||||||||||||||||||||||||
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Liopleurodon ferox の組立骨格。テュービンゲン・古生物学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
前期ジュラ紀 - 後期白亜紀 | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Pliosauroidea Welles, 1943 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
プリオサウルス類 | |||||||||||||||||||||||||||
下位分類群 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
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その特筆すべき特徴は、短い首・長大化した頭部・前鰭と比較して大型の後鰭であり、長頚型プレシオサウルス類の特徴とは正反対となる。彼らは肉食でありその長くて強力な上下顎には多くの鋭い円錐形の歯を備えていた。全長は 4 〜 10 m 、またはそれ以上に達した[1][2]。獲物にはおそらく、魚類・サメ類・魚竜・恐竜・他の首長竜などが含まれる。
今までの所最大種はクロノサウルスとプリオサウルスの1種 ( Pliosaurus macromerus ) であり、他のよく知られた属にはロマレオサウルス、Peloneustes、Macroplata などがいる[3]。化石記録はアフリカ、オーストラリア、中国、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカなどから発見されている。
最も初期(前期ジュラ紀やおそらくは三畳紀の最後期:レーティアン)の原始的なプリオサウルス類は外見的に長頚型プレシオサウルス類に非常に似ており、実際にプレシオサウルス科(英語版)に含まれていたこともあった。