フランスのマルタ占領
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フランスのマルタ征服では、フランス革命戦争中の1798年6月に、フランス第一共和政の将軍ナポレオン・ボナパルトが聖ヨハネ騎士団領のマルタ島・ゴゾ島を制圧した戦役について述べる。
概要 フランスのマルタ占領, 時 ...
フランスのマルタ占領 | |||||||||
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フランス革命戦争地中海戦役中 | |||||||||
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衝突した勢力 | |||||||||
フランス第一共和政 | 聖ヨハネ騎士団 | ||||||||
指揮官 | |||||||||
ナポレオン・ボナパルト | フォン・ホンペシュ |
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マルタ島に上陸したフランス軍に対し、当初は聖ヨハネ騎士団や武装したマルタ民兵が若干の抗戦を行ったものの、1日もたたないうちにフランス軍は首都ヴァレッタを含むマルタ諸島のほぼ全域(海岸沿いにある一部の強固な要塞を除く)を制圧した。聖ヨハネ騎士団は要塞に拠って抵抗を続けようとしたが、騎士団内のフランス人やマルタ住民の反発が大きくなり、最終的にフランス軍に降伏した。
これにより268年にわたる聖ヨハネ騎士団のマルタ支配は終焉を迎え、代わってフランスによる占領統治の時代が訪れた。しかし征服から数か月のうちに、フランスが施行した諸改革に反対する国民会議大隊の反乱が起きた。彼らはイギリスやナポリ、ポルトガルの支援を受けてフランス守備隊を包囲した。二年にわたる包囲戦の末に、1800年にフランス守備隊はイギリス軍に降伏した。これによりマルタはイギリスの保護国となり、164年間にわたりその支配下に置かれることになる。