バルセロナ伯領
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バルセロナ伯領(バルセロナはくりょう、ラテン語: Comitatus Barcinonensis、カタルーニャ語: Comtat de Barcelona)は、カロリング帝国がイスラーム圏に対する前線地域としてピレネー山脈東部に設置した伯領である。10世紀になるとバルセロナ伯は徐々に独立した世襲君主となり、継続的に後ウマイヤ朝やその後継諸政権と戦った。さらに婚姻や同盟、条約を通して他のカタルーニャ諸伯領を統合していき、オクシタニアにまでその勢力を広げた。1164年にバルセロナ伯領はアラゴン王国と同君連合となり、以降の歴史はアラゴン王冠のもとでの歴史を歩むことになるが、首都バルセロナは卓越した地位を保ち続けた。この頃のバルセロナ伯領の政治体制は、他のカタルーニャ諸伯領と合わせてカタルーニャ君主国とも呼ばれる。