バザード・ラムジェット
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バザード・ラムジェット (Bussard ramjet) は、1960年に物理学者のロバート・バザード(英語版)が提案した、仮想的な宇宙機の推進方法である。ポール・アンダースンの小説『タウ・ゼロ』、ラリー・ニーヴンの『ノウンスペース』シリーズ、ヴァーナー・ヴィンジの Zones of Thought シリーズ等で有名になり、カール・セーガンもテレビや著者等で言及している。
バザードは[1]、恒星間航行で利用可能な核融合ロケットのラムジェットエンジンを提案した。これは、星間物質から水素を集め、圧縮するラムスクープとして、直径数キロメートル (km) から数千キロメートルに及ぶ巨大な電磁場を用いる。高速なため、反応性物質は漸進的に収縮した磁場に射出され、熱核融合が起こるまで圧縮される。その後、磁場によりロケットから放出されるエネルギーは、意図する進行方向と逆向きに方向を変えられ、機体の推進力となる。