ハリケーン・ハービー
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ハリケーン・ハービー(英語: Hurricane Harvey)は、2017年8月にテキサス州とルイジアナ州に上陸し、壊滅的な洪水と多くの死者を出したカテゴリー4のハリケーン。
概要 発生, 消滅 ...
カテゴリ4メジャー・ハリケーン (SSHWS/NWS) | |
ハリケーン・ハービー(8月25日) | |
発生 | 2017年8月17日 |
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消滅 | 2017年9月2日 |
(9月1日に温帯低気圧化) | |
最大風速 | 1分平均: 130 mph (215 km/h) |
最低気圧 | 937 mbar (hPa); 27.67 inHg |
死者 | 107名 |
被害 | $1250億(2017の米ドル) (史上最高被害額(タイ記録)の大西洋ハリケーン) |
被害地域 | テキサス州 |
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主にヒューストン都市圏とテキサス州南東部での凄まじい暴風雨が引き起こした洪水による損害1250億ドルは、2005年のハリケーン・カトリーナと並んで[注釈 1] 史上最高額の被害を出した大西洋ハリケーンである[1][2]。2005年のハリケーン・ウィルマ以来となる米国に上陸した大型ハリケーン[注釈 2]で、本土上陸する大型ハリケーンの無かった12年間という記録が途絶えた[3]。テキサス州東部と隣接海域をゆっくりと蛇行したため、4日間で多くの地域が1,000mm以上の雨量に襲われ、前例のない洪水が起こった。ネダーランド (テキサス州)では1,539mmという最高降雨量に達し、ハービーが米国史上最も雨を降らせた記録を持つ熱帯低気圧である。結果的に発生した洪水で数十万軒の家屋が浸水し、30,000人以上が住み家を失い、17,000人以上が救助を要した。
甚大な経済損失および被害に加えて、ハービーは最低でも107人(ガイアナ1人、米国106人)の確定死亡者が出た[4]。大規模な被害が出たことで国際名Harveyはこの年限りで引退となり、以後はHaroldという国際名が使用されることとなった[5]。