デンマーク領インド
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デンマーク領インド(デンマークりょうインド、デンマーク語: Dansk Ostindien)は、デンマーク(1814年まではデンマーク=ノルウェー)がインドで保有した植民地であり、デンマーク植民地帝国の一部をなしていた。現在のタミル・ナードゥ州タランガンバディ、現在の西ベンガル州セランポール、現在のアンダマン・ニコバル諸島連邦直轄領の一部であるニコバル諸島など、デンマークは200年以上にわたってインド各地に植民地を保有していた。インドにおけるデンマーク=ノルウェーの存在は軍事的・商業的脅威ではなかったため、ヨーロッパの主要国にとってさして重要なものではなかった[1]。他の場所と同様に、インドでもデンマーク=ノルウェーは資本不足であり、イギリスやフランス、ポルトガルのように交易路を支配したり独占したりすることはできなかった[2][3]。
概要 オランダ領インド, デンマーク領インド ...
イギリス領インド帝国全図 | |
オランダ領インド | 1605年-1825年 |
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デンマーク領インド | 1620年-1869年 |
フランス領インド | 1668年-1954年 |
インド商務院 | 1434年-1833年 |
ポルトガル東インド会社 | 1628年-1633年 |
ゴア併合 | 1961年 |
イギリス東インド会社 | 1612年-1757年 |
東インド会社統治下のインド | 1757年-1858年 |
イギリス領インド帝国 | 1858年-1947年 |
イギリス統治下のビルマ | 1824年-1948年 |
藩王国 | 1721年-1949年 |
インド・パキスタン分離独立 | 1947年 |
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これらの不利な点にもかかわらず、デンマーク=ノルウェーは、植民地支配に固執した。時には大国間の戦争に乗じ、中立の旗を掲げて外国貿易の窓口を提供することによって国際貿易の隙間を上手く見つけて生き延びていた[4][5]。このため、19世紀にイギリス海軍の力が拡大し、デンマークの植民地が占領されて強制的に買い取られるまで、長年にわたって存在を容認されていた。