ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
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ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (ドイツ語:Dietrich Fischer-Dieskau, 1925年5月28日 - 2012年5月18日[1])は、ドイツの声楽家(バリトン)、オペラ歌手、指揮者、音楽教育者、画家、著述家、朗読者。
概要 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウDietrich Fischer-Dieskau, 基本情報 ...
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ Dietrich Fischer-Dieskau | |
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ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (1985) | |
基本情報 | |
出生名 | Albert Dietrich Fischer |
生誕 |
1925年5月28日 ドイツ国 ベルリン |
死没 |
(2012-05-18) 2012年5月18日(86歳没) ドイツ バイエルン州 オーバーバイエルン行政管区 ベルク(ドイツ語版) |
学歴 |
ベルリン音楽院 (現:ベルリン芸術大学) |
ジャンル |
オペラ 歌曲 |
職業 |
声楽家(バリトン) オペラ歌手 指揮者 音楽教育者 画家 朗読者 |
活動期間 | 1947年 - 1992年 |
共同作業者 | ジェラルド・ムーアなど多数 |
著名使用楽器 | |
声楽 |
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シューベルトの『冬の旅』[2]をはじめとする彼の歌曲の録音は、リリースから半世紀たった今でも比類がなく、絶賛されている[3]。
400枚以上のレコード録音を行っており、おそらく彼以上に多くのレコードを残した歌手はいないと思われる[4]。音楽学者のアラン・ブライスは、「現代の歌手で、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウほど多様なレパートリーをこなし得た歌手はいないだろう。オペラ、歌曲、オラトリオなど、ドイツ語、イタリア語、英語のいずれにおいても、言語に対する鋭い洞察力、正確性と個性を備えていた。」と語った。さらに彼はフランス語、ロシア語、ヘブライ語、ラテン語、ハンガリー語でも録音している。彼は「20世紀の最高の声楽家の一人[5]」「20世紀で最も影響力のある歌手[6]」と評された。
フランス人も彼を「ル・ミラクル・フィッシャー=ディースカウ」と呼び、エリーザベト・シュヴァルツコップは「すべてを兼ね備えた生まれながらの神」と呼んだ[7]。フィッシャー=ディースカウは30年以上にわたりオペラとコンサートの双方に君臨した[7]。