タメルラーノ (ヘンデル)
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『タメルラーノ』(Tamerlano)HWV 18は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1724年に作曲したイタリア語のオペラ・セリア。ティムールとオスマン帝国のバヤズィト1世が戦ったアンカラの戦いを背景とする作品である。
ハッピーエンドで終わることがほとんど義務であったバロック・オペラの中にあって、本作はかなり悲劇的な内容になっている[1]。登場人物の死が舞台上で描かれるのも異例である。
この時期、オペラ作家としてのヘンデルの創作活動は充実しており、『エジプトのジュリアス・シーザー』、本作、『ロデリンダ』の3作を約1年の間に次々と発表している。