タアパカ
チリ北部の複合火山 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
タアパカ(Taapacá)は、チリ北部のアリカ・イ・パリナコータ州に位置する複式火山である。火山はチリのアンデス山脈内に存在し、南アメリカのアンデス火山帯(英語版)に含まれる4つの火山帯の内の1つである中部火山帯の一部を構成している。火山の南西の麓にはプトレ(英語版)の町がある。
概要 タアパカ, 標高 ...
タアパカ | |
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タアパカとプトレの町 | |
標高 | 5,860[1][2] m |
所在地 |
チリ アリカ・イ・パリナコータ州 |
位置 | 南緯18度06分00秒 西経69度30分00秒 |
山系 | アンデス山脈 |
種類 | 複式火山 |
最新噴火 | 紀元前320年±50年[3] |
初登頂 | 先コロンブス期 |
プロジェクト 山 | |
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中部火山帯の他の火山と同様に、タアパカはナスカプレートが南アメリカプレートの下へ沈みこむことによって形成された。火山はアルティプラーノの西端の古い火山と基盤岩の上に築かれている。また、主としてデイサイトを噴出し、数多くの溶岩ドームの形成したが、山体の一部には安山岩質の成層火山も存在する。
タアパカの火山活動は鮮新世から完新世にかけていくつかの段階に分かれて起こった。溶岩ドームの形成に続いてたびたびドームの崩壊とブロック・アンド・アッシュ・フローが発生し、火山の一部は山体崩壊を受けた。当初は更新世の間に活動が終了したと考えられていたが、後に2300年前まで噴火が起きていたことが判明した。火山の噴火によってプトレの町に危険が及ぶ可能性があるため、チリ地質鉱業局(英語版)が火山の監視を行っているが、噴火が発生した場合には現地の交通路や東部のボリビアにまで被害を与える可能性がある。