セントラル・パシフィック鉄道
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セントラル・パシフィック鉄道(セントラル・パシフィックてつどう、英語: Central Pacific Railroad、略称CPRR)は、北アメリカで最初の大陸横断鉄道を西側から完成させるために、1860年代に西海岸から東へ向けてアメリカ合衆国のカリフォルニア州からユタ州までの鉄道を建設したかつての鉄道会社である。現在はユニオン・パシフィック鉄道の一部である。
概要 セントラル・パシフィック鉄道 Central Pacific Railroad, 路線範囲 ...
セントラル・パシフィック鉄道 Central Pacific Railroad | |
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最初の大陸横断鉄道。赤線部がセントラル・パシフィック鉄道の建設した部分。 | |
路線範囲 | カリフォルニア州サクラメント - ユタ州オグデン |
運行 | 1861年6月28日–1885年4月1日[1] |
後継 | サザン・パシフィック鉄道 |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
本社 | カリフォルニア州サクラメント、サンフランシスコ |
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19世紀には大陸横断鉄道の建設提案が数多くなされていたが、奴隷制度を巡る論争に政治的エネルギーが費やされていたため、うまくいかなかった。アメリカ合衆国南部がアメリカ連合国を形成して分離したことで、共和党の進歩派がアメリカ合衆国議会の支配権を握った。彼らは、政府が鉄道債で資金を供給するという形で鉄道の建設を認める法案を成立させた。この鉄道債は後に、全額が利子つきで返済された[3]。政府と鉄道会社は、鉄道の建設による地価の上昇利益を共有した[4]。鉄道の建設によって、政府は「郵便物・兵力・弾薬・公共備蓄の経済的で安全かつ迅速な輸送」を確保することになった[5]。