ジュール・バルベー・ドールヴィイ
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ジュール・バルベー・ドールヴィイ(ジュール・バルベ・ドルヴィイ)(Jules Barbey d'Aurevilly, 1808年11月2日 – 1889年4月23日)は、フランスの小説家。マンシュ県で貴族の子として生まれたが、一家は既にフランス革命の混乱で没落していたため、本人は時代に逆行するかのごとくダンディな雰囲気を理想とし、バロック的誇張法による華麗な文体を得意とした。
日本での知名度は決して高くないが、フランス本国ではかつてはバルザックと並び称されるほどの小説家であった[1]。デカダン派の巨峰であり、ボードレールやプルーストも熱烈な読者の一人であったことで知られ、彼らの著書の中で絶賛されている。
ドールヴィイの短編「歴史の一頁」(1882年)は、実際に起こったラヴァレ家のジュリアンとマルグリットの兄妹による近親相姦事件を題材としていることで有名である[2]。