キヴ紛争
コンゴ民主共和国東部で2004年から継続している武力紛争 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
キヴ紛争(キヴふんそう、フランス語: Guerre du Kivu)は、コンゴ民主共和国東部で2004年から継続しているコンゴ民主共和国軍(FARDC)とルワンダ解放民主軍(FDLR)の武力紛争。戦闘は2004年から2009年までの第一期、2012年4月から2013年11月までの第二期、2015年1月末から現在までの第三期に大別され、第一期ではローラン・ンクンダ率いるツチ系武装組織の人民防衛国民会議(CNDP)が主要な反政府軍として戦闘を行なっていた。
キヴ紛争 | |||||||||
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2020年10月時点での勢力図(白く塗られた部分がキヴ州) | |||||||||
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衝突した勢力 | |||||||||
M23[2] ルワンダ[3][4] |
マイマイ(親政府系) |
FDLR (2015–現在) |
NDC-R(英語版) ADF(英語版) (2016–2017年、2019–現在) | ||||||
指揮官 | |||||||||
ローラン・ンクンダ(捕虜) |
ジョゼフ・カビラ (2019年以前) |
シルベストル・ムダクムラ(英語版)[12] |
ギドン・シミレイ・ムウィッサ (ライア・ムトンボキ(英語版)) | ||||||
戦力 | |||||||||
CNDP: 6,000–8,000(2007)[13] M23: 5,500+(2012) |
2008: 2013: MONUSCO: 22,016 [16] |
FDLR: 2,000[17] APCLS(英語版): 1,500[18] FNLパリペフトゥ(英語版): 3,000 FNLンザバンペマ(英語版): 数百 |
1,000–1,250 (2018)[19] ライア・ムトンボキ(英語版): 数千 その他民兵: 10,000+ | ||||||
被害者数 | |||||||||
CNDP: 死者233名[要出典] |
FARDC: 死者71名[要出典] | 不明 | 不明 | ||||||
その他死者: 11,873+ (民間人・軍人の両方を含む)[23][24][20][25][26] |
国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)が大きな役割を果たしており、現在も平和維持のために21,000名の人員が投入されている。現在[いつ?]までに93名の殉死者を出し、中でも2017年12月にはイスラム主義武装組織民主同盟軍(英語版)(ADF)からの攻撃によって15名が死亡した[27]。MONUSCOの目標は軍事衝突の拡大防止と性犯罪や子供兵の使用などの人権侵害の最小化である[28]。
CNDPはコンゴ東部のツチ系集団バニャムレンゲやツチが支配する隣国のルワンダ政府と同族に当たり、逆にフツ系主体のルワンダ解放民主軍(FDLR)とは対立している。