キリスト騎士団
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キリスト騎士団(キリストきしだん、ポルトガル語: Ordem Militar de Cristo)は、ローマ教皇の命令により1312年に廃止されたポルトガルのテンプル騎士団に相当する勲位である。以前は主イエス・キリスト王立騎士団(Real Ordem dos Cavaleiros de Nosso Senhor Jesus Cristo)であった。カトリック教会の影響下にあった他の主権国家ではテンプル騎士団に対して追及と裁判が行われたが、これを拒んだポルトガル王ディニス1世の保護を受けて1318年に創設された。
概要 キリスト勲章 (Ordem Militar de Cristo), ポルトガル共和国の栄典 ...
キリスト勲章 (Ordem Militar de Cristo) | |
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騎士団の標章(エンブレム) | |
ポルトガル共和国の栄典 | |
種別 | 勲章 |
宗教 | 世俗 |
綬 | 赤 |
資格 | ポルトガル人および外国の軍人 |
対象 | 傑出した軍功 |
状態 | 現存 |
グランドマスター | ポルトガル共和国大統領 |
期間 |
1319年(創設) 1789年(世俗化) |
階位 | |
上位席 | 塔と剣勲章 |
下位席 | アヴィス騎士団 |
騎士団の章飾 |
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フランス王フィリップ4世からの強い圧力のもと、教皇クレメンス5世はフランスをはじめとする欧州のほとんどでテンプル騎士団を異端の罪によって廃止したが、ポルトガル王ディニス1世はいかなる勲位であっても王がその資産を没収するのではなく、該当する勲位がそれらを継承すべきと考え、主にトマールのテンプル騎士団がレコンキスタと戦後のポルトガル復興に尽力したことから同騎士団をキリスト騎士団として再構成した。ディニス1世は新たな騎士団の承認と、その騎士団がテンプル騎士団の資産と財産を継承する権利について教皇クレメンスの後継者ヨハネス22世と交渉した。