ガルヴァーニ電気
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ガルヴァーニ電気(ガルヴァーニでんき)またはガルヴァニズム(Galvanism)とは、18世紀後半の物理学者・化学者であるアレッサンドロ・ボルタによって命名された化学的作用による電流の発生を指す用語[2]。その名は、生物内で電気が発生し、またその作用によって生体の筋肉組織が収縮・痙攣することを発見した同時代の化学者ルイージ・ガルヴァーニに由来し、特にこの現象を指してガルヴァニズムと呼ばれる(今日の電気生理学の嚆矢)[3]。ボルタは、ガルヴァーニの発見に対して電流発生の仕組みを非有機体によって再現し(ボルタ電池)、理論化したが、ガルヴァーニは自分の発見を有機体に生命を与えるもの(「動物電気 (animal electricity)」)の発見だと考えていた[4]。