エムポックス
エムポックスウイルスへの感染を原因とする人獣共通感染症 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
2022年の流行については「2022年のエムポックス流行」をご覧ください。 |
エムポックス(英: mpox)、サル痘(英: monkeypox)は、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属(Orthopoxvirus)に属するエムポックスウイルス(monkeypox virus, MPV)の感染を原因とする人獣共通感染症。低温や乾燥に強く、エーテル耐性もあるが、アルコール、ホルマリン、紫外線で容易に不活化される。
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年5月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
概要 エムポックス, 概要 ...
エムポックス | |
---|---|
感染した4歳女児の右腕と右足に生じた病変。1971年にリベリアで撮影。 | |
概要 | |
診療科 | 感染症内科学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | B04 |
ICD-9-CM | 059.01 |
MeSH | D045908 |
KEGG 疾患 | H00373 |
閉じる
概要 エムポックス, 概要 ...
エムポックス | |
---|---|
概要 | |
診療科 | 感染症学 |
症状 | Fever, headache, muscle pains, blistering rash, swollen lymph nodes |
発症時期 | 5–21 days post exposure |
継続期間 | 2 to 4 weeks |
原因 | Monkeypox virus |
診断法 | Testing for viral DNA |
鑑別 | Chickenpox, smallpox |
予防 | Smallpox vaccine |
使用する医薬品 | Tecovirimat |
頻度 | Rare |
死亡数・率 | less than 1%(Western Africa clade), up to 10%(Congo Basin clade, untreated)[1] |
分類および外部参照情報 | |
閉じる
天然痘ウイルスと比べて重症度や死亡率は低く、天然痘ワクチンで約85%は感染防止できる[2][3]。
2022年から欧米を中心に流行しており、2022年10月30日時点で7万7千人以上の感染例が報告されている(後述)[4]。同時点における死亡例はアフリカで15例・アフリカ以外で21例である[4]。患者の98%が男性の同性愛者であると判明している[5]ことから、同性愛者に対する差別の蔓延が懸念されている[注 1]。