ウスクロモンサカタザメ
サカタザメ属のエイの一種 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ウスクロモンサカタザメ(学名:Aptychotrema rostrata)は、ノコギリエイ目トリゴノリナ科[2]の一種。仮称として、ヒガシサカタザメともいう。
概要 ウスクロモンサカタザメ, 保全状況評価 ...
ウスクロモンサカタザメ | |||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Aptychotrema rostrata (G.shaw,1794) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Eastern shovelnose ray |
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ウィキスピーシーズにウスクロモンサカタザメに関する情報があります。
オーストラリア東海岸の固有種で、クイーンズランド州南部からニューサウスウェールズ州南部にかけての亜熱帯および温帯海域に分布する[3]。
全長は最大120cmに達し、ノコギリエイ目の中では小型か中型である[4]。最近の研究によって網膜に3種類の錐体細胞が発見されたため、三色型色覚であると推定されている[5]。雄は発達した下顎と鋭く長い歯を持ち、交尾中に雌に噛みつく為、顎の力が強い[6]。主に魚、軟体動物、底生無脊椎動物を捕食する[7]。硬い獲物であっても、吸い込んで硬い歯で噛み砕く[4][6]。
冬に交尾を行い、夏に仔魚を産む[8]。一度に産む仔魚の数は4-20匹で、体の大きな雌ほどその数は多い傾向にある[9]。卵胎生であり、卵黄によって栄養の供給、老廃物の除去、呼吸が行われる[8]。卵黄は仔魚が生まれる前に徐々に消化される[8]。
ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州のトロール漁でよく混獲されるが、繁殖に関して不明な点がある為、本種の脆弱性については正確には分かっていない[9]。娯楽目的や先住民の食用としても漁獲されている[8]。食用として販売されている[10]。