アバロン半島
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アヴァロン半島(Avalon Peninsula)は、カナダ・ニューファンドランド島の南東部に位置する、大西洋に突き出した大きな半島である。面積は9,270平方kmに及ぶ。
アヴァロン半島の東の先端にはニューファンドランド・ラブラドール州の州都セントジョンズがあり、ニューファンドランド島の人口の40%が半島内に住んでいる。島の本土とは幅わずか5kmのアヴァロン地峡でつながっている。半島は、島の南東沖の豊かな漁場、グランドバンクに向かって突き出しており、長年ニューファンドランドの主産業である漁業の中心地であった。半島の地形はいくつもの湾が出入りする複雑なもので、主な湾には北の付け根のトリニティ湾(Trinity Bay)、北のコンセプション湾(Conception Bay)、南のセント・メアリー湾(St. Mary's Bay)、南の付け根のプラセンティア湾(Placentia Bay)がある。セントジョンズの近くにあるスピア岬(ケープ・スピア、Cape Spear)はカナダ最東端(西経52度37分)の岬で、北米最東端の岬でもある。
ミステイクン・ポイントは、知られている中では最古のエディアカラ生物群Aspidella terranovicaが発見された場所であり、この種の名前はニューファンドランドに因んでいる。
アヴァロン半島では東海岸に沿って歩くハイキング・トレイルが整備されている。セントジョンズにあるフォート・アムハーストから始まり、カッパヘイデン(Cappahayden)の村まで続く長さ215kmの道のりでは、曲がりくねった海岸線に沿って、無人の断崖絶壁や小さな漁村が続く風景を楽しめる。