アゼルバイジャンの地理
ウィキペディア フリーな encyclopedia
アゼルバイジャンはコーカサス地域の南東部にある国家であり、ヨーロッパと西アジアの境界線に位置する。東側はカスピ海であり、その海岸線は東部の自然な境界を形成する。北部の大コーカサス山脈はヨーロッパとアジアの境界線をなしており、中部は広大な平野地帯[1]。総面積はポルトガルとほぼ同じの約86600平方キロメートルである。旧ソビエト連邦の面積の1%未満であるが、南コーカサスの3つの国の中で最大の土地面積を有している。本土のほかに、西部にはアルメニアの領土によってアゼルバイジャンの他の地域から隔てられている飛地のナヒチェヴァン自治共和国がある。また、本土西部には領有権係争中のナゴルノ・カラバフ地域があり、その一部は事実上独立したアルメニア人国家であるアルツァフ共和国により占領されている。
概要 大陸, 地域 ...
大陸 | ヨーロッパあるいはアジア |
---|---|
地域 | コーカサス |
座標 | 北緯40度30分 東経47度30分 |
面積 | 112位 |
• 総面積 | 86,600 km2 (33,400 sq mi) |
• 陸地 | 99.87% |
• 水地 | 0.13% |
海岸線 | 713 km (443 mi) |
最高点 |
バザルデュジ山 4,485 m (14,715 ft) |
最低点 |
カスピ海 −28 m (−92 ft) |
最長河川 |
クラ川 1,514 km (941 mi) |
最大湖沼 |
ミンゲチェヴィルダム湖 605 km2 (234 sq mi) |
気候 | 亜熱帯気候。南東部は湿潤気候、中部と北部は乾燥気候。 |
地形 | 山地、低地 |
天然資源 | 石油、天然ガス、鉄鉱石、非鉄金属、ボーキサイト |
自然災害 | 旱魃、洪水、カスピ海の海面上昇 |
環境問題 | 大気汚染 |
排他的経済水域 | なし、カスピ海は湖 |
閉じる
コーカサス山脈の南に位置するアゼルバイジャン本土は東側のカスピ海以外に、北側はジョージアとロシア、南側はイラン、南西側と西側はアルメニアとそれぞれ接している[1]。また、飛地のナヒチェヴァン自治共和国の南側と西側はイランと、北側と東側はアルメニアと、北西側のごく一部はトルコと接している。アゼルバイジャンの首都はカスピ海西岸に突き出したアブシェロン半島の南岸にあるバクーである。バクーはカスピ海沿岸最大の港湾都市であり、コーカサス地域の石油産業の中心地でもある[2][3]。